>>208>>209 ケンチク[曰く、神聖なる食堂の片隅で蠢く二本の細長い物体は「ソレ」を想起させ、大変に不快である][過去に周りと一悶着あった為、 食堂では常に帽子を被るようにしていた。][有象無象の囚人らは目の前の飯しか見ていないし、 看守どももその存在を努めて視界に入れまいとする。 そこでは密談さえもが簡単に行えただろう][トレーを持って一番隅にあるテーブルに落ち着き、 自然とエアーポケットが形成された所で、 今日は珍しいことに相席希望者が現れた。]