え、あれ全部本物なの!? すごい、だからこんなに迫力があるのね… 作り物じゃないんだもんねぇ…[スクリーンの上では火の粉を散らす爆風の中を豪快に奔っていたバイクが前輪を高く浮かせて後輪のみで走り抜けていった。フルフェイスで表情は見えないけれど、今こうして話をしてくれているみたいに笑っていたのだろうか。彼女がしてきた仕事が危険だとは映像だけでも伝わる。でも、大丈夫だったのか、とか心配するのは何だか彼女の実力を疑っているように思えたから、言葉に出すのはそちらではなく]