……対症療法は、厳しいですね。
魔法使いが極少数と言う事もありますが、使える魔法も質も、少なくともこの遊園地で見る物とは比べるべくもなくて。
[1つ目の対処法には被りを振る。
魔法使いの知り合い自体はいるが、どれも一発芸のような域を出ない。
迫害程ではないにしろ風当りの問題もあるので、大っぴらに練習できない事も起因しているだろうか。]
原因療法、ですか。……そう言うのもあるのか。
"彼女"の先祖返りした魔力が何処から来た血筋なのか、もしも調べる事が出来れば、術式の種類は……いや、でも負担か……。
[夢から戻ってから出来得る行動の指針すらも見解として伝えてくれるローズさんには頭が上がらない。
そして、彼女が口ごもる最後の方法について、僕は即座に続きを促した。]
──大丈夫です。
どんなに危険が伴おうと、そこに一縷の望みがあるなら、僕は進めます。
[死ぬつもりもない、という意志も込めた。
……死んでも救う、という覚悟もないとは言わないけど。*]