―どこかの店:シーザーと―
[渡された烏龍茶をありがたくいただき、ひとくち飲んだところで思わず噎せる。]
ごほっ、ふ、はははっ。
ガソリンは飲めないな。
[それを言うなら機械の体のほうがよほど合いそうだが、それは言わないでおく。]
そうだな、普段はレーションだがこういった食事も普通に食べるさ。
[サンドウィッチにかぶりつきながら、彼の話を聞く。
怪我をしにくいのはいい。外科手術はぜひ見学させてもらいたいが無理だろうな、残念だ。とても残念だ。
感染対策はこちらと同程度の水準にあるようだし、予想以上に技術が発達していそうなこともわかった。
マニュピレーターには興味津々で、食い入るようにみつめる。]
そんな風になっているのか……動いているのは初めてみた。
[パワードスーツをみることは多いが、そのどれもが壊れて動かなくなったり、申し訳程度にのこった外装部分だった。]