その後
[さて。その後の顛末はというと。数分遅れて到着した部隊に状況の説明と、戦況の報告、BloodSunが存続しているということと、ボスへの伝言。仲間の被害状況を確認し、再びアジトへと散開して戻っていくことになる。
なお、仲間の”死体”は取れるものだけ取ったら、その場に放置だ。あとは葬儀屋がなんとかしてくれンだろ。連携は強いが、同志への情などそれくらいの関係だ。
案外鉤爪で抉られた肩は傷が深いようで、ある程度手当をしてもらったが激しい戦闘は避けた方がよさそうだ。…隣は医療の国なんだっけ(多少誤解)?あァ。そっちに住んでればなァ。こんな傷直ぐに治ったかもしれないのに。]
赦せねえよなァ
[傷を作ったマフィアのボスのことではなく、鼠たちを実験体として扱った組織のことでもない。この国に。この世界に。憤っていた。何も持たない鼠たちが、搾取されるだけの世界に。
やがてもし、外に俺が出たとしたら。偵察でもなく戦闘でもなく気分転換。といっても工場からそう離れることは無かったはずだ。傷ついた生身の人間一人、突然狙われるなんてコト、流石に無いだろ。
(外に出ないと誰にもエンカウントできないだろ?なんて天の声が聞こえた気がするが何のことかはわからない)**]