[それから少し後に今度こそヒトガタなどではない小さな姿一つ。どうやらマウスが見知った相手らしい。
自分達より年下のように見える──恐らく子供型のアンドロイドだと、すぐに彼は察した。遊園地のスタッフに対してそうしたように。>>149>>150
それについて触れはしないし、態度に差をつけることもない。研究区のAI達とこの世界の機械達の違いはとっくに少年も理解していた。]
マウスくん、紹介してくれてありがとう
宜しくね、ラピスくん
ええっと……お友達になるのは嬉しいんだけど
様は付けなくていいと思う、かな
[どこかの写真家さんがそうしてくれたように目線を合わせつつ、にこやかに返した。それからこちらからもお願いをしよう。>>151
少年の知る友達の形とは違ったから、ラピスとこれから親しくなりたいからこその内容だ。
勿論提案には首を横に振る理由なんてありはしなかった。三人一組、子供だけで冒険に出るのだ。]