そしてXデーの曲がり角
[ともあれ、そんな“さよなら”の手紙を出した翌日になって――。
予想外の形でルミの姿を垣間見た際に、ハリコが思わずあげていた声がこれ
>>74。
この混乱の様相の中、あの黒く梳かされたツインテールはすぐに見失ってしまったけれど――「後でね」
>>144と名を呼ぶ声は、ハリコの耳にも届いていた。]
ええ、後で![その返答はもう、暴れる囚人たちと看守たちのどよめきに交じって掻き消されてしまったかもしれないが――。
後にレイルに手を引かれ調理場の大穴を潜り抜けてから、ふっと脳裏に過った者たちの顔の中にも彼女はいる
>>197。
――これが、ハリコが抱え続けていたその矛盾に対しての答え
>>80だ。**]