[いくら末端とはいえ、流石に医療従事者としては
おいそれとは見逃せない。
とことん傷の手当が嫌なのだろうか、
途方もない数の傷がそこにはあった]
ったくよー、大病院でも説教もんだってのー。
こりゃたまに俺様ちゃんがしっかり見といてやらねえと
次どんな大怪我するかわかんねえ!
ほらこれ
[仕方ねえとばかりにふんぞり返った俺は、端末を使ってピピピッと打ち込む。入力が終われば、ピッと端末から小さなチップが出てくるので、それをおっちゃんにホイッと渡す]
これ、俺んち。でけえ手術は流石にできねえが
ある程度医療品はあるし、病院設備、近くにあるから。
なんか怪我したら来いよ。説教ついでに診てやるからさ
[チップの中身には、俺様の名前も入っていたろう。
…ついでに、建物が分かれば、家の周りがどんな環境かもわかるかもしれない…結構流れ者も多い地域だ]