[ ─────数分後。 限界が来た俺は 死にそうな形相でフェスから離れたのだが カボチャ頭の目がぐるぐると渦巻いているだけで 人目に出せないほどの表情は隠れ、 俺への体裁は保たれた。 フェスを眺めていた数分間の間、 目立つカボチャ頭が腕を組み フェスを監督するかのような威圧を放ち 眺めていたせいか、これまた周りの人の注目を 浴びていたのだが、本人の知らぬところである。 ]