あわわ……
[と思った時もあったが、すぐ少年は言葉にならない恐れを音にし、叫びに対してコーラスのなり損ないを奏でた。>>195>>212
年下の男の子の見目をしたその機械人形対ミイラ三体は客観的に見るとかなり危険度の高い光景。子供にもそれくらい分かる。
ミイラから戸惑いが無くなったならラピスは一体どんな目に合わされてしまうのか。どうしたら彼を救えるのか──!?]
う、うん。僕にもそう見えるよ……
じゃあ僕は真っ直ぐあの建物に行って扉を開けるよ
だからマウスくんはラピスくんの手を掴んで連れて走ってきて?
[マウスに見つめ返し肯定する声はどこか脱力したものであった。>>213
全て杞憂であった。どう見てもミイラはあの子を心配している。何か教えているようにすら見える。ニンゲンゴではないので少年には内容は解らなかったが。
ラピスに対してはそうでも通してくれるかは分からない。
だから隙がある今を狙わないといけないと、頭を回して提案する。恐らく少年自身が救いに行くともたついて失敗するかもしれないと計算し、活発な相手に重要な役目を求めた。
了承されるのなら小声でカウントダウンし、ゼロのタイミングで寺院へと走り出し扉を押し開くだろう。*]