[話を促されれば>>223、言葉が詰まる。しかし、彼の眼差しに宿る意志を感じ取れば、やがてぽつりぽつりと話を再開する。]
・・・・・・魔力に対する疑似免疫を作るの。
その方法は――――
[曰く、現代や未来でも毒薬あるいは劇薬の成分がある植物。
決められた5種類、適切に調合し、決められた分量を毎日3回服薬する。
適切な分量を守れば死に至ることはない。が、毒には変わりなく、身体の不調はその人を蝕むだろう。それを10日ほど続ければ、身体が馴染んでくる。そうすれば疑似免疫が血液内に生まれている。]
患者自身が行う方法は話を聞く限り、身体の不調に耐えられるだけの体力がないわ。
そうなると、健康体の魔力を持たない人の身体で疑似免疫を作って輸血する方法が必要になってくるの。
[説明はしたが。その調合を誤れば、服薬する分量を誤れば、もし身体の体力が持たなかったら。いずれも結果は]