[私は、レディ・ハリコを突き飛ばした。
突き飛ばした先は輸送船の前、ガァド様の手元。
銃弾は、私の脇腹に穴を開けた。
すぐさま看守の顔面を蹴り飛ばし、昏倒させる。]
レディ・ハリコ、ご無事ですか……
[レディ・ハリコは、今回死守せねばならぬ方だ。
アレッキーノ様とお約束した輸送船を使用するのに
利用してしまっているというのは心が痛むが……
だから、私は命を投げ打つ覚悟で
レディ・ハリコをお守りしたのだ。
お嬢様にドレスをお贈りできた礼が、
そこに多大に含まれているというのは
誰も知らない私だけのエピソード。]