ああ… だめだな……こんな時なんて言えばいいのか、 咄嗟にいい言葉が思いつかない…。 [ ドッと湧き上がるような幸福な想い。 彼女以外の全てが目に入らなくて、 ずっと前から好きだった、なんて言葉が 舞い上がってしまいそうなほどに胸に染み渡る。 重ねた彼女の手をぎゅう、と握る。 愛しさでどうにかなってしまいそうで、 ただ嬉しそうに目を細めて彼女を見た。 ]