───そういえばシィ、あの時、どうして私をヘロンさんの元へ連れて行ったの?
[彼女たちの話題が子犬のことに触れた時、私は尋ねます。>>223
本当にパップさんのことを知っているのだろうか、と考えながら彼の顔を見上げました。]
『お前と、どこか同じ匂いがした気がシてな〜〜。』
[彼は2人に視線を向けたまま、へらりと応えます。
子犬だったときはよく鼻が利いたのだろうことは予想出来ましたが、同じ匂いとはどういうことなのでしょう。
半分狼である私も鋭い臭覚を持っていますが、わかりませんでした。
私は彼の言葉にきょとんとしてしまうのでした。]