[敵か味方かは所属ではなく、感情によって決まってしまうらしい。 ――ならば、 私もそれに習おう。国ではなく、自分にとって利益があるかどうか。好きか嫌いか。やりたいかやりたくないか。 死にたくないと縋る者も、死にたいと喚くものも、平等に区別なく救おう。 それこそが私の復讐。割り切れと、大人になれという言葉に反発し、国に尽くせという両親の教えを破る子どもの我儘を通して見せよう。]*