― 続・美化委員のセンパイと ―
[>>180 ちゃんと弁明すればいいものを。
美化委員の先輩の問いにケンは押し黙って
耳を傾けるのみ。
よっぽど花が好きなのか、委員としての職務に忠実なのか、
ケンの目には飯島明良が適当な人間として映らない。
熱を帯びていく彼の言葉は、決して嫌なものではなかった。
そも悪いのは自分自身だし、
どちらかというと感情を乱してしまったことへの
申し訳なさが募る。
結果、ケンが何をするでもなく、
彼は自身でコントロールして、気持ちを収束させていた。>>181
感心する気持ちは言葉でなく、僅かに目を瞠ることで表す。]