お礼にほうじ茶はいかがかしら。とても良い香りでしょう。[断られなければ、彼の分のお茶を用意しましょう。新しい急須と湯呑に茶葉は、いつの間にか用意されていました。本当に不思議な場所です。何かを分かち合う気持ちがあたたかくすること、今なら分かる気がします。]……ええ、そうね。ここに来てから、心も体もとても暖かく感じるの。なんだか不思議な気持ち。[彼の名前を聞けたのなら、あの雪だるまを作った方の一人だとわかるでしょう。いまは雪兎のゆきちゃんと一緒に居ることは、話せたかしら。]*