[ラビィを探しに畑区画へ行こうと提案し、バレンスの案内のもと自身も手渡されたライトで足元を照らしながら進んでいく。>>215
足元は頼りなく手すりは脆くて使えないが、綱渡りもお得意なピエロからすれば危なげもなく登っていける。
むしろ、ラビィの心配から少し足取りが急いていたかもしれない]
…………。
[静寂の隠し通路。遠くから聞こえる喧騒。
二人の足音と呼吸音のみの空間に今は道化を演じる余裕もない。
やがて辿り着いた小さな踊り場。
離れて、と言われれば素直に離れよう。
壁に耳をつけ安全を確認しているバレンスを祈るように見つめ──……]