[ん、んんん?これが件の人集め……にしては、規模が小さすぎる。というか言葉の訛りがすごい……のはスラムでは珍しくもないんだっけ。
色々とツッコミたい気持ちを抑えながら声の主を探すと、別の方向からも声が聞こえてきた。>>227
最初の感想は、子供の遊びだった。
女王礼賛の自動音声は、録音機でも拾ったのだろうか。
しかしその音のする方を見れば、フードを目深に被った女性。
白百合のタグが付いていれば中央通りで道すがら見かけた姿を想起することもあったかもしれないが、今のアリシアに心当たりは無い人物だ。
サクラなら傍に置けばいいので機械人類だろうか。ではその機械人類と思しき人物は一体、何をもってツルハシを持った少女を「女王」と呼んだのか。
一瞬悩んだ末、話しかけてみることを決意する。
どちらにと言えば、何よりも目を引く声の大きい「女王様」に。]
ねえ、国造りって何?
[つとめて女の子らしく、女王様に問いかけた。*]