すみません。
[と少し小さな後ろ姿に声を掛ける。
しかし振り返ったその姿を見て少しぎょっとしてしまった。
どんだけ食べ物持ってるんだ…]
いや、後でいいです。
[すぐに言葉を継ぐが、彼はひょいひょいと手際よく客の元に料理を提供し、そう時間も経たないうちに、自分のところに来てくれた。
彼はやはり後ろ姿どおりの少年だったのだが、その所作はきびきびとしながらも丁寧で、どことなく育ちの良さを感じさせた。
注文じゃなくて悪いな、と思いながらも彼に声を掛ける。]
忙しいところすみません。
もし知っていたら、このチラシの方のことを教えていただければと思ったのですが。
あまり演劇には興味がないのですが、どうしてか、この写真は、本当に大きな何かを成し遂げたような…
いや、うまく言えませんが、ただの劇ではないような強烈な印象があって。