[はっとしたような瞬き>>175。
落とされたツルハシが鈍く地面を叩く音。
「かりすま」の語を口にしながら、頬を抑えながらにやけた顔。
何れにもフアナは笑みの形を変えないまま、加入の理由を続けていた。
それから「女王」が頭を掻きながら返したことに、微笑ましげに、くすりと音を立てて笑った。]
宝物を掘り当てて一攫千金――、
それもまた、国の覇権を求める夢に劣らない
大きな夢、野望だと思いますよ。
誰もが「資源は枯渇した」と諦めてしまう時代に
未知の鉱脈を求める純粋さを、私は眩しく思います。
[少女の語る夢から受けた、少しの邪さも、純粋さも。
どこか幼さ残る印象をも受け入れた上で、フアナは頷いてみせた。
――どのみち、国の運営には金が要る。
その点から言えば、建国と一攫千金の夢は相反しないとも考えながら。]