[鍵と防犯については、俯き加減に頷いた。>>229
鍵をかけておくのは今までの生活でも当たり前だったが、ふと、内側から開けることは許されているのかと浮かぶ。
そこまで厳しく閉じ込められるわけではないのだろうか。
もちろん結界のことなど知る由もなく。
そうこうしていたら突然人がやってきた。
ピギーの後ろに回るようにして様子を見届ける。
何を運んできたのか理解すれば、たらりと冷や汗が流れる心地で唇を引き結んでいた。
うわぁ、ふわふわだ。
自分の寝ていたベッドのやつの何倍も高価そうだ。]
……埋まりこんで窒息しちゃうかも。
[素直に褒めるよりそんな言葉が零れ落ちた。
立派なものを用意されすぎて、もう後に引けないし。
他人事のようにしているピギーの家にこっそり移して欲しいくらいだが、そういうわけにもいかない。]