[監獄に向かう直前、Harrikoのワンピースの切れ端で作った二匹のクマのマスコットを懐に忍ばせつつ]
……それにしても、
妻のファンだった方にこんな形で出会うとは。>>223
なんとも複雑な気分ですな。
では、行きましょうか。『二人とも』
[ぎゅっと握ったクマのマスコットは最初はHarriko独自の刺繍が施された白い生地だった。
それが、長年妻子のように持ち歩いていたせいで今はセピアに所々ほつれてシミもできて汚れてしまった。
本人に見せる機会もあるか、と。
見苦しくない程度の修繕と洗濯をして綺麗にしよう。
──はてさて、どうやって彼女に接触しよう。
復讐代理人は様々な思いを秘めながらハリコに近付く機会を虎視眈々と伺っていた。**]