―野外ライブ会場にて と―[彼女は気配もなく隣りにいた。 彼女の発した言葉には>>#6特段驚くこともなく、素直にカードを受け取る。 『夜の女王のアリア』と書かれたホテルのカードを鞄にしまい、視線を戻した時にはすでに姿はなかった。] ……今でなくともいいだろうに。[酸辣湯の辛みが口内を刺激する。]