ー 踏みしめた憧れの地、その喧騒に包まれて ー
[惑星アッサ。僕の憧れの土地。人々が集い、様々な文化が入り交じる交流地。同時に、沢山の人々の想いが交錯する、そんな場所。
人や荷が集まり、喧騒に包まれて栄えるこの地は、この地を愛する人の命懸けの努力の上に成り立っている。行き交う人々の笑顔の裏に、見えない人々の努力を想う。時に苦しく、辛いこともあるだろう。彼らのお陰で続く景色が、僕の目の前に広がっている。
僕は歩く。船を降りて、まず感じたのは、暖かさ。
気候的な問題もあるだろうけど、視覚から伝わった印象の方が大きな理由だったんじゃないかな。
様々な容姿をした人たちがすれ違いざまに、時に足を止めて、言葉を交わし合う様子。
屋台から上がる芳ばしい香り。旅芸人の奏でる音楽。見たことのない品を並べる露店商。硝子越しに並べられた緻密な細工の工芸品。
その全てが、知識として知っていたよりも、事実として、アッサの在り方を僕に伝える。]