ショッピングエリアにいた時のこと
[この時のヘローの関心はあくまで遊園地のキャラクターのカチューシャにばかり向いていたものの、そのカチューシャ屋台のすぐ近くに、キャラクター商品をショーケースに並べる店もあった訳で……。
そうした店に並ぶぬいぐるみたちの前で上がった歓声
>>176もまた、鷺の機体の聴覚センサーは捉えていたのだ。]
うん?
[この時、レオーネくんカチューシャを試着していたヘローは、長い首の関節をキリリと鳴らしながらその方角を向いていた。
そこに視認できた、レオーネくんモチーフと思しきぬいぐるみを持ち上げる人型の誰か。――多分、ほんとうに人間の来園客と思しきひと。
その人が纏う服に何かしらの思索を浮かばせる前に、ヘローはつい、遠くから合成音でこう叫んでいた。]
レオーネくんの毛並みはいいぞ〜![そのレオーネが遊園地のマスコットだと知らなければ、ヘローにはとてもではないがこんな「愛玩動物」的なオススメの仕方はできなかっただろう。
当人が既にもう本物をもふっているかいないか
>>106>>173までは知らなかったが、とにかく、つい。]