本当は俺は、ただやけになってここに来ただけかもしれないな[どうしてその時仲間を殴り倒さなかったのだろうか。今思えば、仲間だって自分を煽りに来ていた節もある。けれども自分はその後機械的に施設あてに手付金を払い、大した荷物も持たずこの船に乗った。きっと、疲れていたのだろう。]歳だな[はあ、と前髪を軽く掻いて目の前の若きグリーディアに微笑んだ。]