[ああ、ここが、惑星アッサ。目に見える限り、僕の知らないことだらけだ。
それでも、ぬくもりのある場所だと、それだけは確信した。
目を閉じて、この平和を維持するために奮闘する人々と、星を立つ前に重体だと聞いた赤獅子の無事を祈り、この地を守ってくれることに感謝を捧げる。
ありがとう。貴殿方のお陰で、僕は、憧れの地を踏むことができました。
願わくば、貴殿方の前途が洋々として拓け、幸いのあらんことを。
誰かを傷つけ、恨まれることがある立場なのだとしても。多くの血と涙が流されたのだとしても。
彼らがいなければ、涙を流すのはアッサに住む人たちになるのだろう。
彼らのお陰で守られた沢山のものがここにあって、それに僕もまた助けられているのだから。
彼らに守られた一人の人間として。心からの感謝と尊敬を。]