[図書室に来る人自体多くはないが、どこか慣れない様子は新入生だろうか。結月は目の前の彼女が話しだすのを静かに待った。] あぁ、これですか。[彼女が差し出したのは一冊の本だ。それだけでは熱心でない結月には分からなかったかもしれないが、『今月お勧めの本』という言葉に合点がいく。>>223] んー……わたし以外の人?[結月は少し迷うように唸ってから返事をした。その表情は幼く無邪気だ。]