[うーん、素晴らしく面白い痛快活劇だが、私と彼女はその晩船内の牢屋で臭い飯を食べることになるだろう。…合掌。
彼女と話していると、こんな風につい楽しい想像が働いてしまう。
ホワイト・マーブルでも仕事を続けると言うのに私は心から喜んだ。
私の記憶に彼女が――この船内での記憶が残るかは、消去の塩梅による。
初期化であれば私は十年前に戻るので全てを忘れるだろう。
ドロシーに関する記憶を部分的に消されるのであれば、私は彼女を覚えていられるだろう。
どちらであってもきっと。
ホワイト・マーブルでの私の居住に彼女のサインが燦然と輝くのは決まっていることだが。]>>160