荼毘葬送 オクリビ

回想：いつかの告白>>0:118

[フアナが打ち明けた話に対し、その少女技師はぽかりと口を開けた。
　視線を下に向け、横に泳がせ、沈黙を作り――それでも最後には、自分に打ち明けてくれたことの感謝を、笑ってフアナに告げていた。
　「死にたがり」の機械の女もまた、うら若き技師に「こちらこそ」と笑ってみせたのだが――]


　『…〜〜〜あーでも、それなら、アレは。
　　えっと、その、あの頭ヤバい内科医（フィジシャン）はいいんです？
　　センパイも知ってるって言ってたじゃないですかー、
　　アレもその……センパイの……その……うへぇ……』


[この少女技師はあくまで生身の人間だ。
　縫合痕の付き方がフアナと似ている所為で、ごく稀に「同型機」呼ばわりされることがあるが、あくまで生身の人間だ。
　その生身の少女ですら「うへぇ」と零すのは、別段珍しい反応でも無かっただろう。]