私とは逆なんだね。 私は、代替品になれなかった方だから。[彼が明かしてくれたように、自分の過去も明かすことにした] 私たちが住んでたところは文明の最先端だったけど、 男しか継げないなんて時代錯誤な家でね。 兄弟のスペアとして作られたのに、 女で生まれた私は最初からできそこないだったの。 …せめて少しでも役に立つ所に嫁がせるために ひいおじいちゃんの名を使って 好事家あたりにちょっと顔を売れるくらいで良かったのに 私はそんなこと分からなかったから、すごく頑張っちゃってね。