(……荷物にはなっちゃうけれど、それでも)
[たくさんの継ぎ接ぎを一つずつ繕ったケープとワンピースまでは、囚人服のようには捨てられず。
ポケットの中の手紙と、手提げ鞄に満ちた小束共々、同じ船室に置かれていたトランクケースに詰め込んで持ち歩くことにした。
勿論、おしゃれなハンドバッグを提げるのも忘れずに!
こうして衣装替えを済ませれば、“Air”所属時代のハリコ・モーガンズのような装いに。
顔の左側はこれまでのハリコとさして変わらない顔だから、他の面々にも、己が何者かは顔を見ただけで判るだろう。
着替えのみならず、とても目立つ厚化粧をばっちり落としてきた誰かさん>>107とは違って。]