[幼い頃の私の記憶は、母さんとの思い出ばかり。
母さんは温かい人で、でもとっても忙しい。
結婚前から人工臓器の研究開発に携わっていた母さんは、業界ではそこそこ名の知れた人。
彼女の所属する研究機関は、今はホワイト・マーブルで他知的生命体の知識を掛け合わせた、新たな臓器開発事業に乗り出している。
あの時ツァリーヌさんに自分のフルネームを名乗っていたら、この姓は聞き覚えがある物だったかもしれない。>>202>>214
レジストルの家の、一人娘。
だからそう、私もきっと、母さんと同じ職に就くのだと思う。
沢山勉強して人の役に立つ、きっと素敵な事ね。]