―メトロポリス軍本部―
[まさか、軍から連絡が来るとは思わなかった。とっくに除籍されているものだと思っていた。
現場の惨状をみれば、赴けば納得する。確かにこれは、猫の手も借りたいほどだろう。
現場のリーダーらしき人物に指示を仰ごうとするが、私みるなり苦い顔になる。はて、顔見知りだっただろうか。
「好きにしてくれ」というので、その通りにさせてもらう。さすが本部、設備が充実している。
治療の合間に知り合いを探してみるが、どうやらここにはいないようだ。
サファイアの瞳と青い髪が印象的だった彼は、腕の立つ医者だ。今の軍の医療についてぜひ話を聞きたかったのだが、残念だ。]