いつかあの時の灰色鼠と
[…それは、夜の女王のアリアのクソガキが、
玉座についたあとの話だった。
いや、ついたというか、つかされたというか。
彼女率いる夜の女王のアリアが、対外国との戦いの旗を振る役になり、外部からの侵略を検知したときに、全員で戦うという…そういう取り決めが出来上がりつつあった。
だから、内輪揉め自体は終わってないし。
どこの組が一番トループの領土を取るかなんて、一生終わらない話な気がする。
今のところは、夜の女王のアリアが取る領土が多いが…そのせいで無駄に苦労の多いリーダーに押し込められたページボーイとか言うガキは、なんとも不憫なやつだなあと一人で勝手に思っていた。
…そんなこんなで。ヴァルハラやらメトロポリスからちょくちょく訪れる密偵や兵士などを返り討ちにしつつ…平和な日が、ほんの少しだけあった。そんなときだった。彼と再開したのは
>>235]