『”ジジ”ともう一人の幼馴染』
[そんな思い出があったから。
私はシュクルが飴に『勇気が出る飴』と名付けた時。
殊の外喜んだ。
>>110もちろん。シルヴァンを見送ってくれた私に勇気をくれたのは嘘じゃないけれど。
シュクルがお祭りの前に配る飴が。
『恋が叶う飴』とか。そういうのではなくて……
『勇気が出る飴』と言うのが。とっても。
とっても嬉しかったの。
それは”ジジ”が私にくれた大切な思い出にも似て。
毎年届ける『赤いガーベラ』にも似ていた。
快晴の空。きっと明日のお祭りもお天気。
今年から18歳の私たち。
シュクルに花飾りをプレゼント出来たら良いなって。
勝手に一人で思ってた。**]