>>208>>209ウロボロス
……あら。てっきりあなたはあたしのお仲間だと思ってたのだけど……。私の勘違いだったのね。
でも、遊郭街なんてものは、以前に来た時には知らなかったわね。そう……そこに何か切欠があるかもしれないわね。
……ありがと、親切な兵士さん。
今度会うときには、私があなたに何かお返しをしてあげられればいいわね。……この街のことには、全然詳しくないけれど。
[特に争いにもならなくてよかったと思いながら、そう言って踵を返し大通りへ戻ろうとする。情報を教えてくれた礼に、彼のことを何か手伝えることがあれば、手伝いたいと思ったのは、純粋な優しさというよりは、人ならざる者の遊び心のようなものから来た思いだった。]