―― 船上・ハリコと ――
[船上で再会したハリコの姿は先程まで地獄の監獄で虐げられていた囚人とは思えないほどに美しい装いをしていた。>>240
まさに豪華クルーズを優雅に楽しむレディそのもの。
いつものように声をかけるも様子がおかしい。>>242
ピエロの素顔を見た驚愕とは違う怯えた様子。
きっと”男”に恐怖を感じるのだろうと思えば、怯えぬように数歩下がって距離をおこうか]
驚かせて申し訳ありません。
下船時にピエロの姿のままでは人目が集まりますゆえ……、
[と、自身が着替えをした理由を説明しようか。
自分をアレッキーノと認識すれば徐々に解かれる警戒。
その様子に安堵を覚えつつ――……]