『嘘を、ついて、
俺に何か徳でも――』
[大変ありそうだが。>>248
この辺りで、相手が声変わり前の少年などでは無く、少女と気づいた。
騙して何かしようとする輩は多いだろう。かくいう自分も、ソレに気をつけろと声をかけた。]
『本当に、無い』
[ひとまず自分には、何も無い。そういう趣味もない。
一歩、一歩と近づく足。
此方を見澄ます猫のようだなと、失礼ながら思ったりして。]
『この辺りのジャンク屋、に、
用事がある』
[警戒を強めないよう、近づく少女を視線だけで追って、微動だにせずそう答えた。
しかしこの辺り、と言うには、目的地のブロックが離れすぎている。]