[四通の手紙を書いて、鞄にしまって。
僕は星の駅の周辺で美味しい食べ物屋さんを、小冊子を読みながら探す。
やがて『猫足』に目を止めて。]
甘いもの食べたいな。すみません、席空いてますか?
[そう言って、店の中に入っていく。
首にかけられたお守り。鞄の中には手紙と、アッサの本屋で買った「星の旅人」の小説とそれに挟まれた羊の栞。
僕は多くの人から、多くのものを受け取った。
そしてこれからも、色々なところに行く度に、経験と共に様々な贈り物を受け取るんだろう。
それを少しずつでも返せたらいいな、僕の手で。僕の物語で。あるいは仕事で。
僕は笑った。この先の未来に想いを馳せて。]