工場近く
[暫しの休息…もそう長くは続かなかったか、こんな通りにヒトが来るなど迷い込む以外は考えられないのだが、唐突に機械音声がする
>>240]
誰だ
[念のため腰の銃に手を掛ける。そう、このときはまだ、念のため。口調は穏やかなものだったが、こんなご時世だ、何が起こるか解らん。振りむけば女のようなものが一人。ポンチョに付いたエンブレムのようなものは、見たこともない組織のものだった(組織かどうかもわからんが)。……が、
そう、ここまでは。ここまではただの合成音声の第三者との邂逅だった。その"鳥”に気づくまでは。]