ロストガーデン
[永遠に会えなくなった筈の同じ境遇をともにした子供達。
その再会でついつい隣の同行者のことは少年は一時的に気遣えなくなっていたが、言葉を交わし合おうとした最初の瞬間は覚えていた。
>>160恐らくマストは緊張していた……と思う。
しかし呼びかけられた時にはそれを見せもせず、どう見ても生きてない存在は孤児院の子供達と同じではないだろうに、寛大に返され有り難さにぺこぺこ頭を下げた。
>>162顔見知りすらも、突然現れた死者の群れには驚いたのだから。
その後死者の言葉に物理で対抗しようとしていた?いやいや、まさか。
自分に注目が向いたから優しいお兄さんは名乗り出んとしたんですよ。
温まったの意味を理解していないのと同じく──そう少年は認識していたりする。
>>161もしかしたら彼の認識外で、前に出ようとしてた写真家を見て件の悪ガキが『こえーおっさ……お兄さん』とか呟いてたかもしれないけども。]