フェアリーエリア:飛翔する
[ヘローは、件の童謡などについては何も知らなかった。
だからラピスのよくわからないリピート
>>179に対し、危ういワードを続けてしまうこともなかった。よかったよかった。
とりあえずこの場は「なんでもない」で通せそうだ……と内心で安堵したのは、「ヘロー」の名を繰り返す笑みを視認してからのこと。]
挨拶? ……あー、言われてみればそうだな。
君のところの挨拶も似た言葉なんだな。ふむ、「はろー」、か。
[レオーネにも同様の認識をされていた
>>84とまでは思わぬまま、今更のようにヘローは納得する。
同時に、ラピスの記憶のひとかけらがここで出てきたのだとも認識するが、大げさな反応はここでは示さなかった。特に此方から何も伝えずとも、
本機もまた「何か」思い出せると自覚できたようだ
>>180。]
良かった。君が新たな発見を得ることが出来て。
[「タノシイ」と、かすかな記憶、そのどちらも、と。
瑠璃色の大きな瞳を輝かせる人形の顔に対し、鷺型の頭部パーツでは感情のかたちを作れない。そう認識していたヘローは、合成音のほうに意識して喜色を載せていた。]