ちょっと、待って、レイル、あなたも、[輸送船の中に>>231、と平静を保っているかのような顔で言われても、動揺から脚は竦んだまま。 その手負いの身体をガァドが支え>>251、そのひとの眼差しが彷徨う――目が合う。「助けてほしい」、けれど「どうすればいい」、と。]――――、…………っ、[深手のこと、また新たにこの場へ看守たちが駆け付ける可能性、何れをとっても急を要する。考え抜く時間なんて、ない。 ここで咄嗟にハリコが叫んだのは――]