……すみませーん、"僕の作品"を寄贈してるっていませんかー?[大きく息を吸って、よく通る声で写真館のスタッフさんに自意識過剰なお願いをする僕。いっそころせ。 そして、それが見つかったというのだから、侮れない話である。僕と会いたい奇特な人が居るんだな……。 今この時ほど、自分の名が売れている事を喜んだ事はないね。 こうして、無事に僕は少し締まらないながらも僕の作品『存在』を見つけ、自身が記述していた被写体の事……"彼女"の名前が記載された部分を見つけ、小さくガッツポーズを取るのだった。*]