― 深夜 ―
『まあ、大型の物は大抵煩いし、揺れ、る
慣れるまでかかるヤツも居るが、
俺は、長い、から』
[ゴン、とハンドライトを握った右手で機体を叩く。
軍人時代に慣らしたから、までは言わなかった。それは要らない情報だろう。>>1:172>>1:173
不要な情報をそぎ落とし、当たり障りのない返答を返す。>>248
相手が妙な気を起こさない限りは、こちらも現状維持を通すだけだ。裏路地のゴロツキ相手に立ちまわるのとは訳が違うのだから。
どうやらコクピット内については諦めてくれたらしい。>>249
一先ず危機は去ったとみていいだろう、後の事も適当な理由で断るつもりで。
だが子供のようにむくれられ、残念そうにされ、少し困ったような表情を見せた。>>250
生憎と、そういう者の扱いには慣れていないのが自分と言う人間で。]
『――ザザッ、ガリ、』
[ノイズで構成された、深いため息を一つ。
しょうがない。]