こうして、2通の手紙への返事を綴ろうとした時に、通信端末に1件の通知が入ってきた。バラ・トルーパーズ内からの通信だ。
渡航申請の審査結果――許可。
指定された出立日時、及び滞在期限。
各種検疫について。等々――。
「よし。
クロウ。お前さんの護衛、頼りにしてるからな」
「マスター マーチェンド オマカセクダサイ
エレメンタルロンドン ニ ツヅキ エンデ デモ
マタ アナタヲ オマモリ イタシマス」
――倫敦の方で何かあったか? ああ、酒で寝落ちたことか。
まあそれはそれとして、俺らはこうしてついに、エンデ行きの切符を勝ち取った。切符っつっても、勿論俺らのトーチバードを飛ばす訳なんだが。
この切符を片道切符にする心算はないさ。俺も、クロウも、無事に帰ってくる。