― ある日の夜雀亭:アリシアと ―
[別に全てゲロったって良いのだが、叱られるのは自分であるし?>>229
全部が取り返しのつかない事になっちゃったらいいなぁ〜なんて常日頃から思って居ても、組織に属する以上、やってしまった「おいた」の責任はどこかで取らなければなるまい。
ようは、それがめんどくさいのだ。
恐れている、等ではなく。
引き下がられれば仕方ないと幾つか話をしただろうが、どれも当たり障りのない内容。表通りに相応しい話題ばかりで、裏通りの話題は出てこない。
こんな患者が居た――、と言う話は出て来るが、それっきり。
ただその話は架空の人物等ではなく、他者から抜き取った人生情報の一部。
今頃は廃人一歩手前で転がっているだろう。
彼女の外見が8歳であろうとも、中身が15歳であろうとも、自分にとって少女は少女。
無垢か否かと言った議題はあれど、あしらう方法は同じである。
強敵であるという評価は喜ばしい物であっただろうが、それは自分の知るところでは無い。
けれど、しばらく通い詰めた際、]