[ 「……俺と機体を一緒に、と来たか。」>>252 ]
[やや悩んだが、娘とツーショットよりは良いだろう。さっさと思考を切り替える。]
『――どちら、も1枚、だけだ』
[それは、彼女の望む二枚を許可すると言う返事。
ハンドライトのスイッチを切り尻のポケットにねじ込むと、カメラかそれに近しい物を出せと右手を差しだす。]
『どう撮っ、て、欲しい』
[アングルを尋ねる。
このまま上で撮るか、カメラマンである自分は一旦離れて、全身を収めるか。
好きな方を選べばいいだろう。
今回ばかりは許してやる。困った顔で首をかしげながら、そう問うて要求を飲んだ。*]